好かれること
だれでも人からは好かれたいし、まただれかから好かれることが必要であるが、すべての人から常に愛されたいと思うのは、おとなの態度ではない。
(G.バートン『ナースと患者』医学書院)
誰でも人からは好かれたい、というのは裏返しても、誰からも嫌われたくない、とはならない。そこを混同することが、「おとなの態度ではない」ということなのだろう。
誰からも嫌われたくないというのは、無理な願望である。生きている以上、必ず誰かには嫌われる。そこを受容できなければ、それは「おとなの態度ではない」となるのだろう。
「誰かから好かれることが必要である」というのが、人間の本質を表しているのかもしれない。人間はすべての人に否定されては生きていけないのである。